総合施設長コラム(2015.5.11)

新緑の季節、今年は桜・はなみずき・フジ・つつじと例年になく早い開花のように感じる。ゆっくりと花を観る機会がなく、次々という感じである。

苑内にあるツツジは数千本だと思うが、始まりは40年前、松寿苑斜面が赤土に石がゴロゴロしている状態で当時の施設長(社会福祉法人松寿苑初代理事長)が、硬い斜面に一本一本植樹し、一方で各団体から寄贈の植樹があったりと徐々に増えていった。第2松寿苑の斜面は造成後、直ぐに斜面につつじを植樹し、夏季に入ったため、夕方から養護のご利用者と一緒に水やりをしたことを懐かしく思い出します。

今では、松寿苑・第2松寿苑斜面共に垂れ下がるように多くの花をつけ、毎朝、楽しみに見ることができます。その他、他のグラウンド側、特定ケア、グループホームの斜面、中上林、うえすぎ、西八田の敷地内も多くのつつじが咲き誇っています。

ぜひ、好天時はご利用者と共に見てください。先日も100歳を越えたご利用者が「きれいなあ」と散歩を兼ねて見に来られていた。

総合施設長コラム(2015.1.13)

 成人の日は「115日」であったが、連休となるように1月の第2月曜日となった。本年は、112日で昨日でした。成人式は11日のところや12日のところや、5月、8月等々集まりやすい日程で開催される。テレビや新聞で晴れ着等の華やかな光景が写し出されている。数年前は成人式において暴れたり、主催者が困るような出来事が多数ありましたが、最近は報道されなくなったという事は穏やかな式になったのではと思う。本年は阪神・淡路大震災から20年、震災の中で生まれた赤ん坊が元気に成人式を迎えたニュース、一方で被災して迎えられなかった人もいる。東日本大震災も同様です。被災された地域において成人の日を迎えた若者が言った「生きていることに感謝」という言葉には、いろいろな思いが去来しているのだろうと想像する。人間は極限の状態に置かれて初めて「生きていることが当たり前のことではない」と思うのかも知れない。今日、自然災害、突然の事故等で一瞬に命を失うニュースがあまりに多い。

私たちは、日々多くの「いのち」とかかわる時間を過ごしている。改めて「いのち」の重みを感じる日として、117日、311日を過ごしたいと思っている。皆さんにもお願いしたい。

総合施設長コラム(2014.12.16)

 毎年、この時期に1年の世相を漢字1字に表す「今年の漢字」が12日に発表された。2014年は「税」、応募総数167613票のうち8679票で1位となった。消費税8%となり家計への負担が増加したことや税金の使い方を決める国会議員や県議会議員らの政治とカネ問題が煩雑に取沙汰されたことが理由に挙がった。2位は「熱」で6007票、ソチ五輪などのスポーツイベントのほかエボラ出血熱を挙げた人も多かった。3位は「嘘」5979票、4~10位は「災」「雪」「泣」「噴」「増」「偽」「妖」と続いた。皆さんは、どのような漢字を選ばれますか。全般的に見てマイナスイメージの字が多いように思いました。毎年、心が重く・辛くなる出来事が多く、心が軽くプラスを感じる出来事が少ないのかもしれません。来年こそはプラスを感じる漢字が多く応募されることを願っています。

漢字で考えていた時、今年5月に亡くなられた98歳の女性の色紙、「わが人生 夢の如くに過ぎゆけり 夢の続きは玉葱畑」が私の机の裏に飾ってある。他にも多くのご利用者から頂いた心のこもった品物や写真など大切にしているものがあり、時々見ては励まされています。「宝」です。

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