2014年03月

総合施設長コラム(2014. 3.20)

ご利用者へのかかわり・配慮ということを話すと、「どのようにすればいいのかわからない」と難しくとらえて向き合えないスタッフも多い。昨日、次のような場面に出会った。

午前11時半頃に廊下を歩いておられるご利用者に「お昼の食事にイチゴがありますよ」と自然に声をかけられると、ご利用者がうれしそうな表情をされた。このスタッフは経験が浅く、勤務当初はご利用者にかかわりができづらい場面が多かったので、こちらまでうれしく感じた。このように自然に声かけができるということは、日常においてもできているのだと思った。

次に、来訪者と一緒に食事をする時間になり、お弁当を開かれると来訪者が「春らしい、こんなご馳走を」と喜ばれた。メニューもそうでしたが梅一輪が添えてある配慮に心が動いたのではと思った。

このようにかかわり・配慮は特別なことでなく、自分が相手に喜んでもらえればと思って行動すれば自然と伝わっていくのだと改めて感じた。

言葉かけがうまくできないスタッフに注意をすると、すぐに言い訳が先にでてくる。うまくできなかった経験の浅いスタッフは努力したのだと思う。是非、参考にしていただきたい。

総合施設長コラム(2014. 3.14)

 314日午前27分、四国・中国・九州地方に震度5~5弱の地震発生、近畿地方においても震度3程度のところもあった。

揺れを感じ、すぐにラジオをつけると震度4以上の地域を言い続けていた。朝になってテレビを見ても幸い大きな被害は出ていないようですが、土砂崩れ・水道管破裂・転倒によるけが人等の情報を言っていた。いつ、どこで起きるかわからない天災、今回も通常想定されていない場所のようです。被災された地域の皆さんにはお見舞い申し上げます。

話は変わりますが、昨日午後6時から第7回目の松寿苑QC発表会が開催された。私も参加させてもらったが、本当にレベルアップしてきたこと、パソコンの活用方法が全体的に充実してきたことなどうれしく思った。また、府老協のユニットリーダー研修で学んだことの活用、サークルメンバーだけでなく当該施設のスタッフ全体を巻き込んでの調査など、一部の活動に留まらず、ベースが「ご利用者とのかかわり」という点が共通していたことなど、より良い方向へ動いていることを感じた。この事業は指導者も苑内の経験者4名が定期的にチェックしサポートしていることが実を結んできた。

総合施設長コラム(2014. 3. 3)

先週の土曜日、京都市内の青少年自立援助ホームの20周年記念の講演会に参加する機会がありました。昨年、京都新聞大賞福祉賞を受賞された記事を紹介しますと「青少年自立援助ホームとして15歳から成人までの男子を入所させ就労に向け支援している」さらに「一歩も二歩も制度の枠を超えて大きく動き努力する」ことを心がける龍尾ホーム長のもとで、22歳まで支援を継続している。1994年の開設後、住み込みの入所だけではこぼれ落ちる青少年がいることに気づき、96年には不登校などの女子を含めた青少年を通いで受け入れた。翌年、親の支援も必要と保護者のカウンセリングも始めている。「命を支えるのが福祉」(龍尾ホーム長)として臨機応変にあたっている。」
 記事内容では響いてきませんが、ホーム長の20年を回顧してのお話には心が動いたという感じでした。福祉の原点を今一度考えさせられた。特に「生きているところに福祉あり」という言葉は、まだまだすべきことがあることを示されている。
 地域に目を向けると「少し支えがほしいが声が出せない」と思っている人々がおられるはずだ。その人達にいかにかかわっていくか大きな課題が提示されたと思う。何かできないか共に考えていきたい。

ギャラリー