2014年06月

総合施設長コラム(2014. 6.19)

先日、ケアハウスのトランクルームに保管していた古い書類等を片づけていた時に、「痴呆」から「認知症」に変わった時のパンフ(平成173月発行)が目に入った。10年前ですが、今日のオレンジプランと同じ方向が示されています。表題は「よりよい認知症ケアを受けるために いつでも どこでも 自分らしく」
 そして、まとめの部分には、「認知症の人にとって、早期発見・早期取り組みは一番大切なことです。それが、尊厳を支えるケアにつながります。認知症への取り組みは、とても進歩しました。もう、恐いだけのものでも、わけがわからないものでもありません。あなたを支える、意思や専門職がいます。あなたを支えるサービスがあります。ぜひ、勇気をもって相談してください。あなた自身のために。そして、あなたの大切な人のために。」

 早期発見・早期対応には、周囲の人が変化を感じた時、相談できる場所が必要です。今回、府から受託した「認知症あんしんサポート相談窓口」を「グループホームたのやま」と「小規模多機能ふれあい」で開設しますが、法人内、すべての事業所が相談窓口という意識で連携をとって実施していきたいと考えています。

総合施設長コラム(2014. 6.10)

 610日は「時の記念日」。すべての人に平等に与えられている24時間(1.440分・86.400)を、どのように使うかは個々人によって異なるし感じ方も様々です。同じ時間でも早く感じたり遅く感じたりします。一般的には嬉しい、楽しい時間は早く過ぎますし、苦しい、辛い時間は遅く過ぎるように思います。一方でスポーツ選手において1秒の何分の1、何十分の1を短縮するために日夜、鍛錬しておられることは、まさに「時との戦いの連続」だと思う。

私たちの日々の現場で考えてみると、「忙しい」とバタバタしているスタッフとゆっくり過ごしたいと願っているご利用者の間に時間の捉え方は大きく異なっているのでは。本当に忙しくしなければならない時間帯と、ゆっくり過ごす時間帯の違いはないだろうか。

ご利用者、スタッフ以外の人の動きが少ない施設と多い施設によっても時の流れが異なるように思う。施設体験、実習に来られた人にアンケートを書いてもらうと、「時がゆっくり過ぎる」という言葉がよく目につく。「忙しい」というスタッフと、「退屈だ」というご利用者とも異なる捉え方。

本当に個々人で同じ「時」でも捉え方は千差万別。みなさんも時の感じ方、使い方を一度考えてみてください。

総合施設長コラム(2014. 6. 6)

 今日66日は「おけいこの日」といわれているとのこと。いわれは、昔、6歳になった66日に習い事を始めると上達するといわれたらしい。確かに感受性豊かで、頭もやわらかい時期にいろいろなことを吸収するのがよいというのは当然だと思う。


一方で、NHK学園の卒業式において後期高齢者の人が4年間の勉強を終えられ卒業されたニュースがあった。勉強したい時期にはいろいろな事情で学ぶことが充分できなかったので、高齢者になってから再度チャレンジされたことは素晴らしい。

何事もできれば子どもの時期に機会があればいいですが、「やろう」と思い立ったときに始めても決して遅くないという事です。


先日、施設の廊下に「私の自慢」という掲示物があった。スタッフがご利用者から聞いたようです。「俳画・料理・楽器」等々他にも素晴らしい内容がありました。できればその自慢を披露する場・チャレンジする機会を作れば、ご利用者の思いに近づくツールになるのではと、スタッフに声をかけた。

そのことを通してスタッフも学ぶ機会が与えられ、自身のレベルアップにもつながる。学ぶことは個人で勉強するだけでなく人とのかかわりで学ぶことも多いと思う。

 

 

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