28日~9日、東京を中心に30センチを超える大雪で交通網がマヒ、雪国の人達にすれば30センチは通常の範囲だと思う。同じ積雪の対応であっても大きな違いがでてくる。そのことから考えると各地域において実情に合った対応策を考えなければならない。
 介護・福祉サービスも同様で、各地域によって対象者・風土が異なる中で独自のサービス内容を工夫することが大切です。得てして全国一律のサービスに目を向けて、目の前の地域をおろそかにしている傾向がないだろうか。もっと言えばサービス内容の均一化が中心に置かれ目の前のご利用者の思いがおろそかになっていないだろうか。
 先日も「平等論」についての講演を聞いた時、「権利の平等と、主体が異なる中における平等」を同一に論じていることへの矛盾に気づかされた。介護・福祉サービスにおいてあまりに平等に重点を置いてきたことが
(一定の底上げには必要なことであった)、目の前の人の個々の思いに、十分対応できていない事につながっているのかもしれない。
 その中で認知症ケアにおいて「パーソンセンタードケア」という方向が進められている。まさに、その人を中心という考え方です。私たちの実践についても考えてみる必要があります。