コラム

総合施設長コラム(2018.5.7)

ゴールデンウィークも終わりましたが、多くのスタッフは交替勤務のため連休がとれなかった方も多かったと思います。

後半の3連休、5月3日「憲法記念日」、4日「みどりの日」、5日「子どもの日」は各々考えさせられる日でした。

憲法記念日については戦後73年、憲法論議が各政党においても進んでおり、賛成・反対の集会が全国各地で行われました。私たちも他人事でなく、いろいろな意見を聞いて国民の一人として「憲法」を考えてみる必要があると思います。

みどりの日、今日の自然環境を見てみると、山林は荒れて、田畑も休耕地が増え、宅地に変えられたりと緑が減少するとともに保全が不十分な状況、その影響もあって各地で今までにない災害が発生している。自然としっかり向き合うことが必要なのでは。

子どもの日、37年連続減、14歳以下1,553万人(ピーク時は1954年の2,989万人に比べて半減)。東京都以外46道府県は前年比マイナスという状況。政府は少子化対策と言っているが、一向に少子化傾向が止まっていない現状。すぐに解決できる状況ではないが深刻に受け止めなければならない。

総合施設長コラム(2018.1.15)

1月15日、小正月で正月飾りを片づける日で小豆粥を食べる風習があった。そして「成人の日」だった。今日では何かこのようなことがなおざりにされている感じがする。

昨年12月から騒ぎ始めた大相撲の事件、さらに1月に入って行司のトラブルと相撲協会の組織の弱さを知らされる出来事が続いた。テレビ解説で、過去の不祥事から改革しようと公益法人となり、協会員(親方・関取・行事等)の教育・研修にも力を入れてきたが、昔からの習慣から脱却できずに相撲界のみに通用するルールで行っている現状を指摘する内容があった。どのような組織においても研修・教育が行われ意識改革が言われていても旧態依然として、過去のスタイルに固守しているところがあり、昨年来続いている大企業の無資格者のチェック等隠ぺい体質も同じだと思う。

社会福祉法人も昨年の法改正によって、内容が変化したにも拘わらず、過去の体質から抜け切れず、ご利用者への虐待やそれをチェックする理事会・評議員会の形骸化がつづいている。このまま行くと、さらに社会福祉法人への厳しい目が注がれ、課税につながるのではと危惧する声も大きい。各組織がしっかり足元を見る必要が。

総合施設長コラム(2017.8.21)

8月19日は市内各地で夏まつり、地蔵盆等が開催された。当苑にかかる地域において、おかやすでは夏まつりに協賛させていただき、田野町夏まつりには、従来からの依頼で屋台出店と松寿苑バンドPINE(パイン)の出演協力をさせていただいた。理事長は田野町自治会長もされていて、21日の法人運営会議において御礼を言っていただいた。特にバンドについては、何人かの人がバンド演奏を楽しみに来ているということを言われていて、年々上手になっておられると話されたと報告され、忙しいなか練習と当日参加に感謝すると言われた。さらに、「松寿苑バンドPINE(パイン)」は、当苑の広報活動につながっていて大きな役割を担ってもらっていると言われた。

梅迫愛宕まつりは多くのスタッフの協力で本年も出店、小規模特養あたごの地蔵供養、夏まつりは後援会の方等が多く参加してくださり盛り上げてくださった。

あやべ盆おどり大会への「連」参加等々、「松寿苑」の活動の一端を理解していただき、多忙の中、スタッフが活動している姿を通して当苑の信頼を高めていただいたと感じています。

日々のサービスを通してが基本ですが、あらゆる機会に市民とのかかわりを通して理解を深めることが大切だと思っています。

総合施設長コラム(2017.6.6)

綾部市は、「世界平和連邦都市宣言第1号」です。世界平和についていろいろな活動をされていることは新聞等でご存じだと思います。昨今の世界各地で起きるテロ行為や北朝鮮のミサイル発射等は世界平和を揺るがす行為で世界中を不安に陥れています。

我が国で起きた9年前の秋葉原の無差別殺傷事件の悪夢は被害者以外、私を含め忘れてしまっている人が多いのでは。政治的・宗教的な背景がなかった点でテロ行為とは区別されますが、何の罪のない人を無差別に殺傷する点では同じ。

すべての事件に思うことは、「いのちの重さ」を感じないのだろうか。確かに洗脳された教育を受け、「自分の命」を捨てても社会と闘う事に方向づけられている人達に「いのちの声」は届かないかもしれないが、叫び続けなければ世界は混乱と不安に陥る。

私たちは日々「いのち」と向き合う仕事に関わっている。世界から見れば極小な事かもしれないが、この小さな小さな積み重ねが人の思いを変えていく。そして、それは介護・福祉の仕事の大切さを社会に伝えることにつながる。国内や世界を覆ってる暗いベールに、小さな光をあてつづけなければ、将来世代に申し訳ない。

総合施設長コラム(2017.5.7)

今年は民生委員制度が創設されて100周年になります。多くの先達の苦労の積み重ねが、世界でも類のない制度が今日も続いています。民生委員の役割は社会状況によって大きく変わっていますが、基本的には①地域住民の身近な相談相手、見守り役。②行政の協力者。③民間社会福祉活動の推進者。④地域課題の可視化とそれに基づく支援制度創出のための行政等への働きかけが掲げられます。

今日、国が進めている「地域共生社会」(地域のあらゆる人達が主体的に参加しまちづくりにとりくもうという考え方)を進めていく中で民生委員にも大きな期待が寄せられています。

一方で民生委員制度が直面する課題、第1がなり手不足です。地域によっては定員が充足していない地域もあるようです。そして、民生委員の訪問や支援を拒否する住民がふえていること。地縁の弱まりによる自治会等との連携の困難さ。行政からの依頼内容が多岐にわたること。社会福祉諸制度の改革が多すぎて理解が追いつかない事。活動費が不足する事などがあるようです。

広島県にある市社協会長が、「やりがいがあるけれど、大変だ」では続けられません。民生委員活動を「大変だけれど、やりがい」にしていくことが大切と言われています。

ギャラリー